生きざま・死にざま

おはようございます。ひばりやです。

流通ジャーナリストの“値切りマン”こと金子哲雄さんが、41歳の若さで亡くなられた。
「ホンマでっか！？TV」では“むくみマン”と親しまれ、最近はぐっとスリムになられていたが、肺カルチノイドという病気だったそうだ。

舌足らずなしゃべり方とマシンガントーク、人なつこい性格で、誰からも愛されていた金子さん。
インパクトある手作りの週替わり名刺が、芸能人のあいだで大評判だったそうだ。手作り名刺は、、通常の名刺より横が2倍長い紙を半分に折って通常サイズにしたもので、自分の顔の「イラスト」、月ごとに書き換える「プロフィール」、週ごとに書き換える「メディアへの出演予定」などが記載してある。毎週日曜日、15分かけて自分のパソコンに打ち込んで作ったという。
「1枚2円で200枚、1ヵ月1600円でできるから安いもんですよ」と笑って言うが、何ともずくのある話だし、まめじゃなきゃできない。

41歳。まだ若すぎる・・・
仕事もあぶらがのってきたところだったのに・・・　　「実は嘘なんですよー」なんていいながら、また「ホンマでっか！？」に出てきてくんないかな・・・

金子さんは生前から、自分の通夜や葬儀・告別式・墓の準備を進めていたそうだ。
お通夜の参列者に自ら用意していた手紙が配られた。それがとても心打たれるものだったので、その手紙全文をここに記載するとともに金子哲雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



　このたびは、お忙しい中、私、金子哲雄の葬儀にご列席たまわり、ありがとうございました。 
今回、４１歳で人生における早期リタイア制度を利用させていただいたことに対し、感謝申し上げると同時に、現在、お仕事などにて、お世話になっている関係者のみなさまに、ご迷惑おかけしましたこと、心よりおわび申し上げます。 申し訳ございません。 

　もちろん、早期リタイアしたからといって、ゆっくりと休むつもりは毛頭ございません！ 
第二の現場では、全国どこでも、すぐに行くことができる「魔法のドア」があるとうかがっております。そこで、札幌、東京、名古屋、大阪、松山、福岡など、お世話になったみなさまがいらっしゃる地域におじゃまし、心あたたまるハッピーな話題、おトクなネタを探して、歩き回り、情報発信を継続したい所存です。 

　今回、ご縁がありまして東京タワーの足元、心光院さまが次の拠点となりました。 
「何か、面白いネタがないかな？」と思われましたら、チャンネルや周波数を東京タワー方面に合わせ、 金子の姿を思い出していただけましたら幸いです。 

　このたび、葬儀を執り行うにあたりまして葬儀社のセレモニーみやざき　宮崎美津子さまには生前より真摯に相談にのって頂きました。 また、自分の歩んできた道とゆかりのある港区東麻布を終の住処とすることをお許しいただきました、 浄土宗　心光院　御住職　戸松　義晴先生には公私にわたり、死生観などのアドバイスをちょうだいしました。
この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。 

　最後になりますが、本日、ご列席下さいました、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈りしております。 
４１年間、お世話になり、ありがとうございました。 

　急ぎ、書面にて御礼まで。 

　平成２４年１０月１日 

流通ジャーナリスト　金子哲雄 




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