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2012年6月18日月曜日

再犯を防ぐ手だてを!


おはようございます。ひばりやです。


「誰でもよかった」
その言葉を聞いて、すぐ秋葉原の無差別殺傷事件が思い浮かんだ。
あれからもう4年が経つ。

先週日曜の昼過ぎ、大阪繁華街で起きた通り魔事件。
通りすがりの二人の命が奪われた。

36歳の男。
先月下旬に刑務所を出たが、すみかも仕事もない。
自殺を思いたったが死ねず、「人を殺せば死刑になると思った」
そう供述している。

刑務所の出所者が社会復帰するための環境整備の遅れが
以前から指摘されている。
保護観察が付く仮出所者は公的支援を受けることができるが、
刑期を終えた満期出所者は対象外である。
この男は後者だった。

2011年の犯罪白書によると、出所者が5年以内に再び刑務所に
入る割合は、仮出所者が30%に比べ、満期出所者は53.4%。
実に半数を超えている。そして、再犯者の7割が無職だ。

法務省は、出所者を雇う意思のある企業に登録してもらう制度
「協力雇用主」を設けており、9千社余りが登録している。
しかし経営状況の悪化などもあって、採用実績は伸び悩んでいる。

この男が再生の機会を得られず、失望した可能性は否定できない。
背景となった社会的な問題に向き合い、犯行の深層にまで踏みこんで
いかなければ、また同じことが起きてしまうだろう。

よく被害者の家族の方が、自分の悲しみ、怒りをこらえながらも
「二度とこのような事件が起こらないように・・・」
とおっしゃっているが、その気持ちを決して無駄にしてはいけない。

動機解明はこれから。
事件の根を絶つ手だてを講じなければと思う。


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